- くらしと憲法
憲法とは国家権力の濫用を抑制し、国民の権利・自由を守る国家の基本法である。
日本国憲法では自由権・平等権等の人権規定を定めて、国民に当然保障されるべき権利・自由を高らかに宣言するとともに、それを脅かす国家権力の濫用が行われないような統治機構の仕組みについて規定している。
本講義では、主に国民に保障されている自由権・平等権・社会権等の人権規定につき概説する。その際、実際に憲法違反を争って裁判となった事例・憲法が日常生活に関係する事例等を挙げて、その問題点を学生自身が探求することで、憲法の理念とその重要性につき理解を深めることを目標とする。
また、毎回の講義の後半では、日常のくらしと関係する比較的身近な法律問題(破産、離婚、DV、セクハラ、ストーカー、裁判員制度等)についても解説を行い、基礎的な法律知識の習得を目指す。
- 文章表現
文章を的確に書き、表現する能力は、社会で生きていくために必須のものである。その能力は、就職試験等でしばしば課される作文・小論文や、企画書、報告書など事務的な連絡用の文書を作成するさいにも必要となる。にもかかわらず、こうした文章を書くことを苦手とする人は少なくない。本講義では、文章の書き方の基礎を学び、作文・小論文や事務連絡用の文書、手紙や礼状など、様々な文章を書く能力を身に付けることを目的とする。(高橋)
自分の伝えたいことを相手に正確に伝えるためには、正しい表現や分かりやすい表現を使うことに加えて、その表現を相手がどう受け止めるかにまで思いを馳せる必要がある。この授業では、そのような観点から選んだ文章を読んだり、実際に自分で文章を書いたりして、様々な場面で行き届いた文章を書けるようになることを目標とする。(和田)
社会人となったとき、伝えたい情報、知識、自分の思いなどを正確に他者に伝えなければならない場面が、どんどん増えてくる。この時、ただのおしゃべりを超えた心構え、準備、技術が求められる。他者にわかりやすい文章の読み方、自己紹介による自己表現、これらのトレーニングを通して、よりよく「伝える」を考える。(手塚)
- 心理学の世界
心理学は人間のこころと行動を理解しようとして展開されてきた学問分野である。本講義は15回の授業を通して幾つかの重要な概念や方法について解説し、現代社会に生きる皆さんの自己及び他者の理解との関り合いに重点を置き学習していく。心理学という視点の面白さを知っていただき、更に心理学の「応用」の可能性を探索できるように導きたい。
- 文字とことば I
保育者は、各種便りの発行や連絡帳等で幼児の園生活での様子や連絡事項を、保護者と文章によってコミュニケーションをすることが多い。しかし、メール等で短縮文、絵文字を使用した友達同士でのコミュニケーションには慣れているが、文章を正しく書くこと、伝えることが日常生活のうえで少なくなってきている。語彙の乏しさ、表現の拙さから、保護者とのトラブルに発展することもある。また、誤字・脱字の多さ、語彙の少なさ、文字の乱れ、文字やことばに対する関心の低さ理解力の不足が見受けられる。
本授業では、保育現場や人とのコミュニケーションの場で、毛筆や硬筆を通して正しい文字・美しい文字を通して理解を深めること、そして文字を書く楽しさを味わうことを目的としている。
- 文字とことば II
園児送り迎え時に短時間の会話や電話等で保護者との対応が適切に行なわれず、誤解を招くことは意外と多い。その場で適切なことばの選択ができず、自分の伝えたいことが上手に伝えられないことから、コミュニケーションがうまく図られない。
そこで、本授業では、実社会(特に保育・幼児教育の現場)において不可欠な日本語運用能力を身につけ、スムーズなコミュニケーションが図られるようになる事を目指す。具体的には、(1)漢字・諺・慣用句などについて学ぶ、(2)敬語の使用法や電話応対の仕方などについて学ぶ、(3)誤って使用しがちなことばなど再確認する。
また、各テーマの終了毎に小テストを実施し、学生が自らの日本語運用能力をチェックできるよう便宜を図る。
- 国際文化
国際文化とは、世界の国々に目を向け、その国の歴史、自然、経済、教育等について学びながら、各国の現在の状況を把握し、それを根底として成り立つ文化を理解することである。
本講義では、フランスやアメリカ、イスラム圏、中国などをとりあげ、ビデオやスライド、外国人講師による授業も含めながら、各国の文化を肌で感じられる講義を通して理解を深める。 なお、これらの国々の現状から文化について講義に入る時、授業展開を紹介する。
- セラピー
セラピーとは人が言語的に、あるいは非言語的になにかを表現することで自らのこころや身体を癒していく活動である。同時に人と人との間に築かれる信頼関係を基に、互いに表現し、表現を受け取るという相互交流の視点も重要である。その表現方法は多岐にわたるが、なかでも本講座では園芸、ミュージックについて学んでいく。各セラピーの理論的背景の学びと実践を通し、自分自身の心を見つめなおすことで癒しに通ずる体験を目標とする。加えて将来、現場において他者の個性を理解し、人とかかわることに活かされる内容とする。
■ミュージックセラピー
1.ミュージックセラピーについて基本的な知識を理解する
2.保育の現場に活かせる「音遊び」を習得する
■園芸療法
1.園芸療法の基礎的概念を理解する
2.園芸療法で用いる手法を理解する
3.園芸療法の保育現場における活用を理解する
- 芸術鑑賞・教養講座 I
1年生を対象に開設されるが、平常授業の時間割には組み込まれない。
本学で企画する学外での芸術鑑賞や本学キャンパスで行われる特別講義、講演、催事などである。
これらを通して、豊かな教養を身に付けていくことを目的としている。
- 芸術鑑賞・教養講座 II
2年生を対象に開設されるが、平常授業の時間割には組み込まれない。
本学で企画する学外での芸術鑑賞や本学キャンパスで行われる特別講義、講演、催事などである。
これらを通して、豊かな教養を身に付けていくことを目的としている。
- 情報処理
ワープロソフト(ワード)を使用して、文書作成の基本から表や図形を用いた表現力に富む文書を作成する基本技能の習得を目標とする。
授業の中では、パソコンの基本知識やビジネス文書を作成する上での基本ルールを理解し、保育の現場で活用できるような、園だよりやポスター等を作成する表現力、実践力を養うことを目標とする。
- 英語 I
食物栄養科・保育科それぞれの専門に即した題材を通して、文法の基本的な働きを理解し、英語の基礎を身につける。(和田)
All four language skills (speaking, listening, reading and writing) will be developed in a group environment resembling, as close as realistically possible, an English speaking environment. Brief introduction of grammar structures and vocabulary will be immediately followed by their practical application, taking form of guided and prepared conversations. English I will also include cultural content drawn from countries where English is an official language. Grading will be based on participation, attendance and examination.(ダブコスキ)
- 英語 III
English III is a continuation of English II and only students who have successfully completed English II or have been issued with special permission of the Head of English are able to participate in this course. English III is conversation based, but includes the introduction and revision of certain grammar structures and vocabulary. It will also include cultural content drawn from countries where English is an official language. Language and content of this course will be left entirely to the discretion of the instructing teacher. Grading will be based on participation, attendance and examination.
- 健康とスポーツ
人間の健康、体力を主体とした授業内容で、健康の科学、運動心理、運動生理、体力測定、運動とトレーニング、運動と発育・発達などの内容を通して本人の体力の現状、今後の対策の指針を探り、理論と実技について学習する。
- ボランティア活動
ボランティア活動とは、単に他者を助けるといった奉仕的な面だけではなく、自分自身にとっても次のような意義がある。
1)自己実現~活動を通して役に立つ存在として認められ、自分自身の生きかたや社会的存在としての意味を見いだす。
2)社会的存在の確認~社会生活を営む上で必要なルールを実体験し、社会の一員としての自覚を持つことにつながる。
3)主体性と創造性の涵養~自らの意欲と選択によって活動に参加し、主体的に問題を発見し創造的に取り組む能力を育む。
4)社会問題意識の開発と国際人への発展~社会福祉はもとより、環境問題や国際協力など多岐にわたる活動への参加により、社会の一員としての問題意義を養い、あわせて国際的な視野を育む。
5)保育科学生として~実習前における教育や社会福祉のボランティア活動は、実際に現場に触れることで大きな力になり、実習後の活動は深化につながり大変有意義なものとなる。
本演習は、ボランティアの意義を理解した上で、担当教員から助言を受けつつ、自主的に活動する。
- 手話
外見では分かりにくい聴覚障害についての理解を深めながら、実際に聴覚障害者と接した時に、積極的にコミュニケーションできる力を養う。
聴覚障害者のコミュニケーション手段の一つである手話という言語を基礎から学び、初歩的な会話ができるように指導する。また、聴覚障害者が社会生活を送るうえでの様々なバリアについても考え、理解を深める。
授業は実技と講義ですすめる。
- 社会福祉
序盤で欧米やわが国の社会福祉の変遷と社会的、思想的背景を学習し、さらに現在のわが国の社会福祉制度の現状を概観する。主に、公的扶助、障害福祉施策を中心に講義を行う。
3回目以降は、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉について講義を行い、特に障害、児童福祉については適宜事例を挙げて授業を進めたい。また、児童福祉、高齢者福祉を関連させながら少子高齢化社会についても考察する。
後半は、支援を必要とする人達の権利擁護、人権意識の現状や社会福祉援助技術の基礎を学ぶと同時に、ノーマライゼーション理念に基づく現代の社会福祉の理念や、対人援助者のあり方についても学ぶ。
- 社会福祉援助技術
社会福祉と言えば、何か地味で難しいテーマな感じを受け、受講意欲が湧かない学生がいるかと思いますが、社会福祉の基本は、みんなの幸福を追求する事であります。
本講義は、児童のこと、高齢者のこと、障がいのある人達のことなど、なるべく、やさしく、わかりやすく、問題点などを解説し、対象となる方達に対する支援のあり方、技術を少しでも知り得るよう視聴覚機材を使い、又、当事者をゲストに招きながらの交流など、実際の学習を深める事が出来るように行いたいと思います。
教室内での学生との質問などのキャッチボールを積極的に行い、楽しい授業展開にしたいと思います。
- 児童福祉
社会福祉の中で大きな領域の一つである児童福祉について学習する。
児童福祉施設で働く際の資格として創られたのが「保育士資格」であり、保育士を目指す者とっては、児童福祉の専門家としての知識と態度が求められる。
この授業では、児童福祉に関する専門的教養を養うと共に、現代における児童福祉事業の現状について概観し、保育士としての心構えの涵養をはかることを目的とする。
1)現代社会における児童の成長・発達と生活実態、児童福祉の社会的背景について学ぶ。
2)現代における児童福祉の理念と意義について学ぶ。
3)児童福祉に関する法体系とサービスについて学ぶ。
4)児童福祉および関連の専門職との連携について学ぶ。
5)子育て支援・児童虐待などの現状と相談援助活動について学ぶ。
- 保育原理
「保育原理」は保育者を目指す学生、特に保育所において子どもの保育に携わる上で必要な保育の基礎・基本を学ぶ科目である。専門職である保育士資格取得のための学習は中核的な内容であり他の教科目と全て繋がっている。保育の基本的な考え方や子ども観の形成、人格形成の基盤作りをどの様に考えるか、保育のねらい・内容・方法など基本を学ぶ。
- 養護原理
少子高齢化の社会の中で、複雑多様化する児童養護問題に対応すべく、児童福祉施設における養護の展開を通して、子どもたちの生活や児童の心身の成長、発達を保障、援助するために必要とされる知識や技能について学ぶ。
社会的養護の特質と家庭養護との関連を学び、施設養護基本原理を習得し、援助者の基本原則と今日的課題について学ぶ。
1)現代の家庭状況の把握を通して家庭養護のあり方
2)児童養護の歴史の展開から「児童養護とは何か」
3)児童福祉施設の機能や制度と施設養護の基本原理
4)施設養護の基本原理、原則から援助者の基本
5)毎時間の小課題を通して、児童福祉問題の今日的課題
- 教育原理
1.教育の基本原理および意義について理解する。
2.人間社会において、教育がなぜ必要とされるのかを理解する。
3.人間の発達・成長における教育の重要性を理解する。
4.教育目的・場面に応じた多様な教育方法が存在することを理解し、実践に生かせるようにする。
5.教育の歴史的変遷を知り、教育が社会的状況とのかかわりのなかで、絶えず変容するものであることを理解する。
- 発達心理学
人は一生をかけて発達し、成長する。人生のさまざまな時期には固有の価値があり、それぞれの時期を充分に生活し、個人的経験や社会的経験を通して「豊かな経験」を積むことが重要である。では実際に子どもが乳幼児期に固有の豊かな経験を積むために、保育者としてどのようなかかわりが考えられるのか。本授業では子どもの発達・成長について重点的に学ぶことにより保育活動に役立つ内容としたい。
1.生涯発達という視点から人間の発達・成長を理解し、各発達期の特徴を学ぶ。
2.子どもの発達・成長にとって基本となる活動を理解する。
3.子どもの発達・成長にとって必要な支援や教育の役割について理解する。
- 教育心理学
教育心理学とは教育の過程における心理学的法則を用いて、教育活動を効果的に進めるための知識と技術を学ぶ分野である。本授業では「保育における教育心理学」の視点から、子どもたちが学ぶ喜びや知る楽しさを経験すために、保育者は子どもたちとどのようにかかわることが望まれるのか、乳幼児期の子どもにたちにとって本当に必要な教育とは何かということについて考えていきたい。
1.より効果的な保育を展開する為に教育心理学の基本的事項について理解する
2.生涯発達的観点により、子ども一人ひとりの発達に応じた教育的対応について理解する
3.子育て支援の一環としての保育における教育的要素に関する相談に対応できる力を養成する
- 小児保健 I
1)妊娠中の環境(胎内環境)が小児の成長発達及び健康に与える影響について理解させる。
2)各期における小児の成長発達及び健康評価の方法について理解させる。
3)年月齢の発育・発達過程に沿った「保育」のあり方を理解させる。
4)小児の発達と発育を支える栄養と保健環境について理解させる。
- 小児保健 II
1)小児の疾病に関する基礎知識を学習し、その予防や対応方法・健康の保持増進について理解させる。
2)小児のケガや事故への対応方法と事故防止策について理解させる。
3)家庭や地域などの小児をとりまく環境が、小児の健康に与える影響を認識し、家庭や地域との連携を通じた保健活動の重要性を理解させる。
4)わが国における小児保健行政について理解させる。
- 小児保健実習
1)小児保健 I・II で学んだ理論や知識を基に、実際の保育の現場で必要な実践的技術の習得を行い、保育者として小児の健康状態を判断できる力を養う
2)小児のケガや事故、緊急時の基礎的対応力を養う
- 小児栄養
小児期は肉体的な成長とともに精神的な発達が見られ、その発育は乳児期、幼児期、学童期の各段階において多少異なってくる。発達、発育のみならず、小児期における栄養の適否は健全な成長、発育を左右し、将来の健康づくりの基盤となる。
そのため、小児の各発育期にふさわしい食生活を学習し、実習を通して栄養や食品の基礎知識、各発育期での食物摂取に伴う具体的な方法とこれにかかわる問題点などを含め、小児が衛生的で健全な食生活を身につけることの大切さを学習する。
人間生活の基礎がこの小児期に芽ばえ育まれていくため、保育士や幼児教育の役割と責任を食育を通して培っていく。
- 家族援助論
保育士の重要な専門性の一つは保育であり、二つは子どもの保護者に対する保育に関する指導(保育指導)です。また、地域の住民に対しても保育に関しての情報提供や相談・助言を行うよう努めなければならないと定められています。この保育指導という役割を担うため子どもの背景にある家族関係の変遷や状況、必要とされている援助そのための基本的技術、地域の社会資源の知識と連携の重要性について理解を深めます。
1.「家族」と「家族援助」を理解する。
2.家族援助の現状把握と必要な視点を理解する。
3.日常的家族支援(子育て支援)のあり方を理解する。
4.日常的家族支援(子育て支援)の実際を理解する。
5.家族援助(子育て支援)の評価と留意について理解する。
6.家族援助(子育て支援)の基本的姿勢について理解する。
- 保育内容総論
1.「保育内容」は、保育所・幼稚園において、保育の目標を達成するために展開される全ての内容を意味することを理解する。
2.保育内容の歴史的変遷を知り、社会の変化と保育内容はどのようにかかわってきたのか、また、過去の保育内容と現在のそれがどのように関係しているのかについて理解する。
3.各領域ごとの指導・援助において配慮・留意すべき点について理解し、総合的な指導・援助に活かす。
4.乳幼児の発達・遊び・生活と保育内容のかわりについて理解し、保育計画・指導計画の編成に活かす。
5.保育内容編成における現代的課題について理解し、保育環境の変化に対応できる実践力を養う。
- 健康(指導法)
乳幼児期における健康な生活習慣の確立は、児童期、青年期へと成長発達していくための基礎がつくられる大切な時期である。
子どもたちが自ら健康で安全な生活をつくりだす力を養い、身につけていくようにするために、保育者としてどのようなかかわりができるかを考察し、実践的な知識と技術の基礎を習得することをねらいとする。さらに、保育者として幼児の基本的生活習慣形成の健康モデルであるよう学生自らが、より健康的な生活習慣や態度を形成し、健康への関心を深めていくよう動機づけたい。
- 人間関係(指導法)
幼稚園や保育所は子どもが安心して生活できる場でなければならない。また、保育者という専門家によって、子どものケアが十分行われる場であるし、子どもが身近な「モノ」や「人」や「出来事」と出会い、関わり合いながら学び、成長・発達してゆく場でもある。
幼稚園や保育所が子どもにとって居心地のよい場所であり、自分らしくいることが肯定され、自分の居場所と感じられる場所であるためには、いくつかの大切な要素がある。
授業では、身近な人と子どもが信頼関係を築いていくことの大切さに視点をあて、子どもと共に生活する保育者のあり方を探っていく。さらに、保育者自身が有する保育者としての資質に気づき、それを高める機会となることを目指している。
- 言葉(指導法)
「ことば」はさまざまな経験の積み重ねを通して培われ、成長・発達に大きくかかわってくる。人間としての発達を考えながら、子どもが「ことば」を獲得していく過程の中で、保育者のかかわり方や保育環境が大切であることを知り、保育実践の場での保育及び保育者のあり方を、実際の子どもの姿を述べながら、総合的に把握できるようにしていきたいと考えている。
- 表現(指導法) I
表現とは、感じたことや考えたことを何らかの方法で外に表す行為である。感じたことや考えたことを自分なりに表現することで、豊かな感性を養い、創造性が豊かな人間へと発達する。本講義では、この感受性の豊かな人間を育成するための教育について学習する。
実際に子どもの側に立ち、音楽の表現遊びの実技を通して自己の表現力を養うとともに指導法の習得を目指す。また学生が教師の立場になり、模擬授業を展開する試みも行う。
- 乳児保育
保育所は、子どもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活の大半を過ごす場です。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うためのものです。子どもは様々な環境との相互作用により発達していきます。すなわち、子どもの発達は、子どものそれまでの体験を基にして、環境に働きかけ環境との相互作用を通して豊かな心情・意欲及び態度を身につけ、新たな能力を獲得していく過程であります。特に大切なのは、人との関わりであり、愛情豊かで思慮深い大人による保護や世話などを通して大人と子どもの相互の関わりが十分に行われることが重要です。この関係を起点として、次第に他の子どもとの間でも相互に働きかけ、関わりを深め、人への信頼感と自己の主体性を形成していきます。
これらのことを踏まえ、子どもの発達の特性や発達過程を理解し、発達及び生活の連続性に配慮する保育の実践を理解することが重要です。
- 障がい児保育
1)発達および発達障がいについての認識をもち、個々の障がい特徴について理解する。
2)発達障がいをもつ子どもたちへの保育支援を理解し、考える。
3)保育支援を実現する力量を培う。
そのためには、発達する、とはどういうことか? 障がいとはなにか? 集団が子どもたちにもたらす意味はなにか?などの障がい児保育に関わる根源的なテーマを保育者の視点で自ら問い続けていくことが必要です。本講義をその「一歩」とするために、各人が主体的に学ぶ時間にしたいと願っています。
- 養護内容
児童福祉施設における現状の把握や養護内容の展開を通して、子どもの心の理解や具体的な養護(援助)の内容を学習し理解する。
事例を通じて、そのケースの理解や問題の把握から援助者として何ができるのか?考察、発表してもらう。
1)児童福祉法の児童の範囲を理解し、社会的養護のあり方を理解する。
2)児童福祉施設における現状の把握や養護内容の展開を通して、子どもの心の理解や具体的な養護(援助)の内容を理解する。
3)毎時間の事例を通して、ケースの理解や問題の把握、援助者として何をすることなのかを理解する。
- 音楽 I
保育者(幼稚園教諭・保育士)として必要なピアノ奏法の習得を目的とする科目である。
少人数グループで構成され、基本的には個々人のグレードに応じた個人レッスンの形態で進められる。
ピアノという楽器の持つさまざまな機能や、指・腕・姿勢など演奏に必要な身体の動き、さらには運指や暗譜などを実践しながら学ぶ。また、基本的な楽典の知識にも触れながら、音楽のすばらしさと技能・技術の重要さを認識することも主眼としている。
前期の授業内容は、バイエル、ブルグミュラー25の練習曲、ソナチネなどの教本を中心に個々の進度に合わせたレッスンを行う。前期実技試験以降は、教本と併用して子どものうたの弾き歌いを学ぶ。
到達目標は、ブルグミュラー25の練習曲以上のレベルと教本の弾き歌い曲の暗譜による演奏である。ピアノの習熟度は就職など進路に大きな影響を及ぼすこともあり、初心者では毎日1時間の練習が望ましいが、それ以外の学生も日々の練習を積み重ねた上で授業に臨んでほしい。
- 音楽 II
保育者(幼稚園教諭・保育士)として必要なピアノ奏法・弾き歌い・伴奏付けなど音楽 I をベースにして、継続性を保ちさらなるステップアップを目指した科目である。そのため、以下のことを身につけさせることを目的とする。
・個々人のグレードに対応しながら
1) ピアノ演奏のステップアップ
2) 弾き歌いレパートリーの拡大
・より専門的な音楽理論の獲得と実践力
1) 和声の基本についての理解と実践力
2) 伴奏付けや簡単なアレンジの基本を実践
幼稚園や保育園など実践現場での活用を視野に入れ、実践力の養成と獲得を目的としている。それは必然的に、保育実習、教育実習に連なるものであり、就職の採用試験において大きな力になるものである。
小グループで編成され、個々人のグレードに応じた個人レッスンの形態は音楽 I と同様である。
- 幼児造形
幼児のための美術は、子供たちが本来持っている「作りたい気持ち」をいかに導き、豊かな感性の育成につなげていくかが重要な課題となる。
児童の発達心理学を基礎において、各年齢の幼児と、どのように関わりながら最良の美術環境を提供できるかを考える授業となる。(野田)
幼児の工作を月ごと、各行事ごとの制作にまとめ、年少、年中、年長とそれぞれ制作年齢により区分けしている。年齢別の用具の使い方や、使用教材にかける手間の違いなど、本当に知りたい現場での知識を組み込んだ内容になっている。
また授業計画では、次にあげる「3つの力」に重点を置いて進めていく。
1.材料の特性に基づいた、取り扱い方などの技術力。
2.えのぐ遊びなど、偶然の事象に対する感受性を育て、豊かな自己表現を獲得するような表現力。
3.子どもの制作意欲や楽しさを高めるための、導入、励ましと介助、遊びにつなげる方法までの実践力。
学生と共に、幼児を意識しながら工夫研究し、活発な意見交換のある授業にしていきたい。
- 身体表現
感性の豊かさと巧みに動けるからだの操作の高まりをねらいとし、保育者養成の入門編としての講義と実技の両方が含まれている科目である。「動かされるからだ」ではなく、「自らが動くからだ」を養うことを重要な柱としている。
具体的なからだの動きの活動を通して、心身の解放感の体験や集中力の鋭敏化を図り、保育者を目指す学生にとって基礎となる「主体的なからだ」と「感性豊かなからだ」作りを目標とするものである。
身体表現の実技や講義を、表現(指導法)やミュージックセラピー及び各実技や基礎技能など隣接関連諸科目と密な関係を保ちながら、授業を進める。
実技と講義の割合は、7:3ぐらいで実技中心の授業内容である。
- 保育実習指導
この2年間で、幼稚園教諭免許・保育士証取得のために、様々な講義、演習、そして実習の履修が義務づけられている。本授業は、保育実習に関する具体的準備のための科目である。
実習は、事前の十分な準備と事後の徹底的な振り返りによってのみ、実のあるものとなる。この科目の目的は(1)実習で学ぶことと学んだことを明確にすること、(2)先生と呼ばれる社会人となるための覚悟と姿勢を身につけることである。
- 保育実習 I ・ II ・ III
保育実習 I・保育実習 II・保育実習 III は、保育士資格の取得をめざす者にとっては、学内で学んだことを実践の場で理解し体得していくための、相互に関連性を有する重要な科目である。
過去、諸君の多くの先輩たちが、この学外実習の開始直前には不安を含んだ期待を抱いてそれぞれの実習先に赴き、終了直後には充実感を伴った疲労感を短大に持ち帰ってきた。
保育士資格の取得のためには、「保育実習 I 」(4単位)、は必ず履修する必要があり、さらに「保育実習 II 」(2単位)と「保育実習 III 」(2単位)の中から少なくとも1科目(2単位)以上を履修しなければならない。
「保育実習 II 」は保育所における2週間の学外実習であり、「保育実習 III 」は保育所以外の児童福祉施設などでの2週間の学外実習である。
- 保育方法論
保育の展開・指導・援助・形態など保育の方法が、本当に子どもにとってふさわしいかどうかを、できる限りわかりやすいように取り上げ、知識と実践方法を合わせて学ぶ。より多くの保育方法を理解し、保育を工夫したり、前向きに捉える意欲を身に付け、子どもが楽しいと感じる環境づくりにつながるようにしていきたいと考えている。
- 教育課程総論
保育の場としての幼稚園や保育所は、子どもに適切な環境を用意して、心身ともに健全な発達を促し、保障する役割を担っている。そこでは、子ども一人ひとりの年齢や発達段階にふさわしい活動を用意し、子ども自らが主体的に活動し、人とかかわることができる環境の構成が求められる。しかし、子ども自らの主体的な活動といっても、それぞれの興味や関心に基づき気の向くままに活動するのではなく、保育者の方向性や考え方に沿った活動に子どもを導いていくことが重要である。そこで、内容を時系列に沿って配列した指導の全体計画が必要になる。ここでは、保育所保育指針や幼稚園教育要領のねらいや内容を活動として計画的・意図的に準備する具体としての指導計画案の作成を通して、保育者としての姿勢や心構えを身に付けていくことをめざしている。
- 保育者論
「保育」は子どものより良い発達を目指して行なうものです。子どもに直接的に関わる保育士の影響はきわめて大きいものがある事から、2001年度より保育者養成の科目に保育者論が位置づけられその重要性が強調されています。保育者は子どもと共に活動し生活する中で、子どもを受容し、理解し、環境を整え、励まし、教え導く等多様で重要な役割を果たすことが求められている。
- 児童文学
児童文学の対象範囲は広く、幼児から大人まで児童文学の持つ温かさ正義感、人間信頼を求めて、多くの読者を惹きつけている。本講義は、アンデルセンやグリムなどの古典から、現代のファンタジーまでの児童文学を幅広く取り上げる。又、絵本については、今期は著名な絵本画家の絵本を取りあげ、グループ別に絵本を紹介することで、多くの絵本にふれてほしいと思っている。
- 音楽総合表現
音楽芸術の総合性を養うためには音楽的感受力、思考力、判断力、表現力を必要とします。この教科は音楽に関する基礎知識の確認、応用、保育者として実践に繋げる学習をします。
基本的な発声、リズム感、ソルフェージュ力を身につけ童謡、日本唱歌、外国の曲など様々な曲を習得し歌うことにより感性、表現力を豊かにします。また歌あそび、手あそび、伴奏法により自己表現、子供との対応力をつけます。
子供を指導する保育者として豊かな感性と教養を身につけ、それを表現・実践することを目標とします。
- 図画工作
本講義では、幼児との描画、造形活動に必要な知識を学び、幼児一人一人の創造力を支える力を養うことを目的とする。又、幼児のためのアート環境を保育者としての立場から創造することをテーマに大型制作を行い、作品の展示手法、親子制作指導のポイントを「こどもアートフェスティバル」を介して研究する。
- 保育社会学
教育社会学の対象範囲はきわめて広い。それは、教育という営みが、人間の発達に関与し、社会生活のあり方を規定し、社会の存続・変容を左右する営みだからである。教育現象を社会学的に解明していくためには、「社会化」という概念をキーワードに、子どもの社会化過程にかかわる主要な社会集団としての家族集団、仲間集団、近隣集団、学校集団などがあげられる。さらにこれらの集団を取り巻く社会的な環境としてのマス・コミュニケーション、学歴社会、地域社会、加えて社会化が阻害された、いわば社会化の歪みとしての逸脱行動などがあげられる。
本授業では、日ごろ経験される身近な保育・教育問題を取り上げ、子どもの社会化過程(社会的発達過程)を中心に保育・教育のあり方を考えていく。
- 保育相談
1.保育相談の基本原理・意義について理解する。
2.カウンセリングの理論および技法について理解する。
3.保育者としてカウンセリングを行うさいの基本的姿勢について理解する。
4.保育相談の技法およびその活用の仕方について理解する。
5.ロールプレイを通じて保育相談の技法を習得し、現場での保護者・子ども支援に活かす。
- 保育実践研究
保育者として保育現場で実践する上で、講義・座学の知識だけでは形成されない"総合的な"技術、実技力が必要とされる。
本講では、自分自身の力量を担当教員の指導により、実践力として深めるとともに、授業内容をひとつの「手がかり」として、真の力となるよう具体的な授業内容とする。
また、全体指導、少人数指導、実技・実践という色々な授業形態の中で、コミュニケーション能力・機動力などの"総合的な力量"を培うことをねらいとしている。
- 保育・教職実践演習
今日の保育・幼児教育を取り巻く環境と社会状況を冷静に見つめ、「現象」や「流行」のみにとらわれることのない見識、視野の広さを身につけた保育者を目指し、講義、少人数による演習、個別指導など様々な形で、学生ひとりひとりが自らの課題に向き合えるような内容から本演習は構成される。その中でも以下の点を主たる"ねらい"に据え、(1)実務者としての「資質の向上」を常に自己課題とできる「学ぶ」姿勢、(2)矮小でも誇大でもない整理された「保育」の世界を理解し、「保育」の専門家として臨床知の創出に携わることのできる基礎的な力、(3)「人にかかわる」ということへの探究心・学究的な資質等の習得を目的としている。
1)学生ひとりひとりの自覚と「主体的な」思考・取り組みによって展開される。
2)現在、高等・専門教育に必須とされている、読み、書き、考える、プレゼンテーション、情報収集、コミュニケーションなどの基本的スキルの定着を目指す。
3)個人と集団の多様な関係の中で、実習・就職など最終的には「自ら地に足を付けた」実務者として自己選択し、多少なりともその責任を自覚できる社会人への一歩を踏み出す。
- 教育実習指導
この2年間で、幼稚園教諭免許取得のために、様々な講義、演習、そして実習の履修が義務づけられている。本授業は、幼稚園実習に関する具体的準備のための科目である。
実習は、事前の十分な準備と事後の徹底的な振り返りによってのみ、実のあるものとなる。
この科目の目的は、(1)実習で学ぶことと学んだことを明確にすること、(2)先生と呼ばれる社会人となるための覚悟と姿勢を身につけることである。
- 教育実習(幼稚園)
教育実習は、幼稚園教諭二種免許の取得をめざす者にとっては、学内で学んだことを幼稚園という実践の場で理解し、体得していくための重要な科目である。
この「教育実習」(4単位)は、学内における事前事後指導、附属幼稚園での実習と学外実習(幼稚園)の3つの柱から成り立っている科目である。
この「教育実習」は、「保育実習」と同様、過去多くの先輩たちが、実習開始直前には不安を含んだ期待を抱きながら、実習先に赴き、終了直後には充実感を伴った疲労感を短大に持ち帰ってきた。特に「教育実習」については3週間の学外実習であり、長丁場の実習となるため、体調の維持・管理に留意することも実習生の心得として極めて重要である。




































