HOME > 保育科 > 授業概要


授業概要

基礎科目

文章表現

学生時代及び社会生活において、小論文やレポート、報告、伝達、記録など、自分の考えや、伝えるべき事柄を的確な文章によって表現することが求められる。授業では、基本的な日本語の表現技術、伝える力を身に付けることを目的とし、実践的な練習を通して、文の構造、分かりやすく明快な文章を書く技術や、ビジネス文書、手紙などの基本的な書き方を学ぶ。(先川)
社会人になったとき、伝えたい情報、知識、自分の思いなどを正確に他者に伝えなければならない場面が、どんどん増えてくる。この時、敬語表現を含め、ただのおしゃべりを超えた心構え、準備、技術が求められる。他者に分かりやすい文章の読み方、自己紹介による自己表現、これらのトレーニングを通して、よりよく「伝える」を考える。(手塚)

このページのトップへ


心理学の世界

① 現代社会に生きるため、自分や周りの人間の理解と関係の維持、又は、専門分野の仕事に心理学の知識が参考になると考える。本講義は、人間の心と行動を理解しようとして、欧米で発達し展開されてきた学問を紹介することが主の目的である。
② 講義は、具体的に3つの内容で構成される。(1)心理学の概念・用語(2)心理学の方法(3)心理学者(人と主な概念)を中心にし、授業を聴きながらこれらについてノートを取ることが学修にとって重要である。

このページのトップへ


くらしと憲法

憲法とは国家権力の濫用を抑制し、国民の権利・自由を守る国家の基本法である。日本国憲法では、自由権・平等権などの人権規定を定めて、国民に当然保障されるべき権利・自由を高らかに宣言するとともに、それを脅かす国家権力の濫用が行われないような統治機構の仕組みについて規定している。
本講義では、主に国民に保障されている自由権・平等権・社会権などの人権規定につき概説する。その際、実際に憲法違反を争って裁判となった事例・憲法が日常生活に関係する事例などを挙げて、その問題点を学生自身が探求することで、憲法の理念とその重要性につき理解を深めることを目的とする。
また、憲法以外にも、生活を送る上で必要となる法的知識について、具体的事例をあげて紹介、解説を行う。

このページのトップへ


文字とことば

① 文字とことばの役割について学ぶ。
② コミュニケーション能力の意義について学ぶ。
③ 文字とことばの変遷について学ぶ。
④ 文字とことばの正しい表現や使用について学ぶ。
⑤ 家庭等への連絡のあり方について学ぶ。

このページのトップへ


国際文化

国際文化とは、世界の国々に目を向け、その国の歴史、自然、経済、教育等について学びながら、各国の現在の状況を把握し、それを根底として成り立つ文化を理解することである。
本講義では、ビデオやスライド、外国人講師による授業も含めながら、各国の文化を肌で感じられる講義を通じて理解を深める。

このページのトップへ


セラピー

セラピーとは人が言語的に、あるいは非言語的に何かを表現することで自らの心や体を癒していく活動である。
同時に人と人との間に築かれる信頼関係を基に、互いに表現し、表現を受け取るという相互交流の視点も重要である。
各セラピーの理論的背景の学びと実践を通し、自分自身の心を見つめなおすことで癒しに通ずる体験を目標とする。加えて、将来、現場において他者の個性を理解し、人とかかわることに活かされる内容とする。

このページのトップへ


手話

外見では分かりにくい聴覚障がいについての理解を深めながら、実際に聴覚障がい者と接した時に、適切な対応ができ、かつ積極的にコミュニケーションできるように指導する。
聴覚障がい者のコミュニケーション手段の一つである手話という言語を基礎から学び、初歩的な会話ができるように指導する。また、聴覚障がい者が社会生活を送る上での様々なバリアについても考え、理解を深める。

このページのトップへ


ボランティア活動

ボランティアとは、自発的に(自発性・主体性の原則)、他者や社会のために(社会性・連帯性の原則)金銭的な利益を第一に求めない(無給性・無償性の原則)活動のことである。
本講義では、ボランティア活動の意義、心構え、社会的役割などの基礎知識を学び、実践活動に取り組み、スキルや知識の獲得を目指す。実際に活動を行うことで、単に他者を助けるといった奉仕的な面だけではなく、自己を向上させる大きな意義を見い出すことを目的とする。

このページのトップへ


情報処理

現代社会に於いて、コンピューターはあらゆる場面で使われており、もはや必要不可欠な社会基盤である。
この授業では、パーソナルコンピューターを利用した情報収集やオフィスツールの操作方法を的確に学び、完成度の高い
資料作成ができるテクニックと情報セキュリティなどを含めた幅広い知識を修得し、社会に出てからも活用できる実践的なスキルを身に付けることを目指す。

このページのトップへ


芸術鑑賞・教養講座 I

美術や音楽などの芸術を鑑賞し知性や感性を磨く。また、社会で求められるマナーや知識を身に付け、女性としての常識や教養を高める。

このページのトップへ


芸術鑑賞・教養講座 II

美術や音楽などの芸術を鑑賞し知性や感性を磨く。また、社会で求められるマナーや知識を身に付け、女性としての常識や教養を高める。

このページのトップへ


英語 I

Simple conversation and communication skills (speaking, listening, reading and writing) will be developed in class through English topics related to childcare. Quizzes will be given regularly.
(日本のグローバル化に伴い、国内の保育園、幼稚園などでも英語を使う機会が増えてきており、クラスでは保育英語の導入と基礎レベルの英文法、会話をマスターしていく。)

このページのトップへ


英語 I

Simple conversation and communication skills (speaking, listening, reading and writing) will be developed in class through English topics related to childcare. Quizzes will be given regularly.
国際化が進む中、「英語教育」「英語活動」を導入している幼稚園・保育園が増えており、英語ができるスタッフのニーズはどの職種においても高まっている。将来、就職面接などの際に「特技」として、「英語でごあいさつを子どもに教えることができる」「英語で歌が歌える」「簡単な英単語を子どもに教えることができる」というアピールができるよう、的を絞った具体的な内容で基礎英語を習得する。講師自身が約14年にわたって幼稚園での英語レッスンを続けている経験を活かし、すぐに使える英語の歌・ダンス・あいさつなどを題材に学ぶ。

このページのトップへ


フランス語 I

フランス語で日常生活のコミュニケーションを取るための基本を学ぶ。

このページのトップへ


英語 II

Simple conversation and communication skills (speaking, listening, reading and writing)will be developed in class by acting out skits. Quizzes will be given regularly.
保育・教育の場面で実際に使える英語の歌・ゲーム・会話を題材に、英語を使ったコミュニケーションのスキルアップを目指す。

このページのトップへ


フランス語 II

フランス語で日常生活のコミュニケーションを取るための基本を学ぶ。

このページのトップへ


英語 III

Simple conversation and communication skills(speaking, listening, reading and writing)will be developed in a group environment using practical travel situations. Quizzes will be given regularly.
(英語I、IIで学んだ文法表現をおさらいし、旅行英会話に挑戦する。)
(定期的に小テストを行う。)

このページのトップへ


体育理論

生涯にわたり心身ともに健康な体であるための基本的な知識の理解を深めるとともに、生活習慣の見直しができるようにすることで、自らの健康を管理するだけでなく、より健康的なライフスタイルを確立できる能力を養う。
また、女性の体のしくみや、心と体の関連性について学び、健康づくりの一助となることを目的とする。

このページのトップへ


体育実技

1 心身ともに健康であるためには、運動やスポーツを主体的に行うことが不可欠の要件であることから、各種の運動種目を通じて、自らが体を動かす楽しさを味わい、生涯にわたって運動の習慣を身に付ける。また、自己の体力向上に効果的な運動を行うとともに自分に合ったスポーツライフを実現できる。
2 ゲーム形式を通じて仲間と協力し、体を動かす楽しさを共有することで交流を深め、コミュニケーションを図る。

このページのトップへ


キャリア教育

本演習では、社会人に必要な基礎力やマナーを身に付け、社会人としての資質を磨くことを目的とする。
また「職業キャリア」にとどまらず、個人の環境や状況、人生の節目や転機に応じて柔軟に、他者・社会との関わりのなかで、自分の人生を主体的に創造していける力を身に付け、キャリア教育本来の目標でもある「人間力」や「生きる力」の育成を目指す。

このページのトップへ


専門科目

保育原理

子ども理解から出発する保育の基本について学び、現代社会における保育者の役割について理解を深める。

このページのトップへ


教育原理

① 教育の基本とその意義を学ぶ。
② 教育が社会で必要な理由について学ぶ。
③ 教育が人間の成長と発達に果たす役割を学ぶ。
④ 教育は目的や場面に応じ多様であることを学ぶ。
⑤ 教育は歴史や社会の変化の中で変容することを学ぶ。

このページのトップへ


児童家庭福祉

子どものウェルビーイングに大きくにかかわる保育士・幼稚園教諭として、子どもや保護者、子育て家庭の現状を理解し、それらを支える制度、サービスなどを学ぶ。児童家庭福祉の意義、内容を理解する。

このページのトップへ


社会福祉

序盤で欧米や我が国の社会福祉の変遷と社会的、思想的背景を学修し、更に現在の我が国の社会福祉制度の現状を概観する。主に、公的扶助、障がい福祉施策を中心に講義を行う。
3回目以降は、高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉について講義を行い、特に障がい、児童福祉については適宜事例を挙げて授業を進めたい。また、児童福祉、高齢者福祉を関連させながら少子高齢化社会についても考察すると同時に、子ども子育て新支援制度についても学ぶ。
後半は、支援を必要とする人達の権利擁護、人権意識の現状や社会福祉援助技術の基礎を学ぶと同時に、ノーマライゼーション理念に基づく現代の社会福祉の理念や、対人援助者のあり方についても学ぶ。

このページのトップへ


相談援助

対人援助サービスの仕事に関わる人たちには、目の前にいる支援の対象者を尊重する姿勢を持って話に耳を傾け受容すること、専門的な援助関係に基づいて生活上の困りごとを解決していくパートナーとなることが求められる。
この授業は、専門的な援助関係に必要となる①自己理解や言語・非言語コミュニケーションなどの基本的姿勢、②バイステックの7原則を前提とした面接技法、③相談援助の対象をめぐる現状と課題、④相談援助をおこなう際のプロセスの実際について、講義および演習により理解を深めることを目的とする。
具体的には、①相談援助の基本的技術について(計4回)、②相談援助の対象について(計4回)、③相談援助の過程について(計5回)学習した後、試験の実施によって、相談援助の体系的理解度を確認する。

このページのトップへ


社会的養護

子どもたちの生活環境は、子どもや家庭、地域社会を取り巻く家族関係や住環境、地域社会の連携などの変化、保護者の就労等の多様化などにより大きく変質してきている。保育士には保育所等における保育活動だけではなく、地域で生活している児童やその家庭問題への対応等が求められることとなり、保育士の専門性の向上が求められている。
保育士として必要な社会的養護に関する学習を進め、社会的養護の実際について理解を深めることを目標とする。

このページのトップへ


保育者論

保育は、一人一人の子どもの人生のスタートに寄り添い、子どものよりよい成長発達を促す営みである。近年複雑な時代を背景にして、保育所(園)や保育者にこれまで以上にその専門性を要求されてきていることから、保育者の仕事内容、具体的な働きを理解し深めていく。

このページのトップへ


心理学 I

保育・幼児教育にたずさわる者は、人間の心理過程とその発達についての一般的な知識を持つことが求められる。これらの知識は、目の前にいる子ども達を適切に理解するための道具となり、日々の保育・教育の実践に広がりをもたらすといえる。
この授業では、保育・教育実践にかかわる心理学的知識の修得を目指す。とりわけ、生涯発達の視点から、それぞれの心理過程(知覚、認知、言語、感情、学習、社会性)の発達を概観する。

このページのトップへ


心理学 II

保育・幼児教育にたずさわる者は、一人ひとりの子どもに応じた発達援助を行うことが求められる。そのためには人間の心理過程とその発達についての一般的な知識を獲得すること、子どもの発達を把握するための手法を理解すること、そして、具体的な援助方法を検討するための手法を修得することが求められる。
この授業では、心理学の基礎知識を実践の場で活用する能力の育成を目指す。具体的な援助方法の紹介に加え、グループ活動によるディスカッションとロールプレイを中心に授業を進める。

このページのトップへ


子どもの保健 I

保育者にとって、子どもの健康と安全の確保は最優先課題である。
本科目では、保育現場において、子ども一人ひとりの心身の状態や発達の過程を踏まえて行う保健的対応及び集団全体の健康と安全について考える。

このページのトップへ


子どもの保健 II

① 子どもの健康及び安全に係る保健活動の計画及び評価について学ぶ。
② 子どもの健康増進及び心身の発達・発育を促す保健活動や環境を考える。
③ 子どもの疾病とその予防及び適切な対応について具体的に学ぶ。
④ 救急時の対応や事故防止、安全管理について具体的に学ぶ。
⑤ 現代社会における心の健康問題や地域保健活動などについて理解する。

このページのトップへ


子どもの食と栄養

子どもの栄養と食生活は、生涯にわたる健康と生活の基盤であり、小児期の食生活がその後の心と体の健康に大きな影響を及ぼす。この時期の発育・発達は著しく、各段階に応じた健全な成長、発達を促すために必要な事柄を栄養と食生活の面から学ぶとともに、現代における子どもを取り巻く問題点を把握し施設での対応、子どもと保護者への支援方法について学ぶ。
食育の計画、実践のため、調理の基礎を学び、小児用の調理器具の扱いや指導方法についても学ぶ。

このページのトップへ


家庭支援論

「保育指導」という役割を担うため、子どもの背景にある家族関係の変遷や状況、必要とされている支援、そのための基本的技術、地域の社会資源の知識と連携の重要性について考える。

このページのトップへ


保育・教育課程論

保育の場としての保育所(園)、幼稚園や認定こども園は、子どもに適切な環境を用意して、心身ともに健全な発達を促し、保障する役割を担っている。そこでは、子ども一人ひとりの年齢や発達段階にふさわしい活動を用意し、子ども自らが主体的に活動し、人とかかわることができる環境の構成が求められる。しかし、子ども自らの主体的な活動といっても、それぞれの興味や関心に基づき気の向くままに活動するのではなく、保育者の方向性や考え方に沿った活動に子どもを導いていくことが重要である。そこで、内容を時系列に沿って配列した指導の全体計画が必要になる。
ここでは、保育所保育指針、幼稚園教育要領や認定こども園教育・保育要領のねらいや内容を活動として計画的・意図的に準備する具体としての指導計画案の作成を通して、保育者としての姿勢や心構えを身に付けていくことを目指している。

このページのトップへ


保育内容総論

1 保育内容の考え方についての基本を理解する。
2 保育内容の歴史的変遷を知り、社会の変化と保育内容はどのように変わってきたのか、また、過去の保育内容と現在のそれがどのように関係しているのかについて理解する。
3 各領域毎の指導・援助を事例毎に学び、配慮・留意すべき点について理解し、総合的な指導・援助に活かす。
4 乳幼児の発達・遊び・生活と保育内容のかかわりについて理解し、幅広い技術を修得する。

このページのトップへ


健康(指導法)

幼児期における健康な生活習慣の確立は、児童期、青年期へと成長発達していくための基礎がつくられる大切な時期である。
子どもたちが自ら健康で安全な生活をつくりだす力を養い、身に付けていくように、保育者としてどのようなかかわりができるか考察し、実践的な知識と技術の基礎を修得することをねらいとする。

このページのトップへ


人間関係(指導法)

現代社会において「人間関係」の希薄さが指摘されている。保育所(園)、幼稚園や認定こども園は、子どもが安心して生活できる場でならなければならない。また、子どもが身近な「もの」「人」「こと」と出会い、かかわりあいながら学び、成長していく場である。
ここでは、「保育所保育指針」、「幼稚園教育要領」や「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に示されている「人間関係」の内容を吟味しながら保育所(園)、幼稚園や認定こども園が、子どもにとって居心地のよい場所と感じられるための要素を探っていく。
更に、実際の場面を想定しながら、子どもと共に生活する保育者のあり方や保育者としての資質に気付き、それを高める機会となることを目標としている。

このページのトップへ


環境(指導法)

幼児期は、実体験を基礎に自然を五感で理解する時期であり、自然に触れて遊んだ基礎体験があってこそ、自然を大切に思う気持ちが大人になった時に環境を考える原動力につながっていく大事な時期である。
自然あそびの楽しさ、不思議さをまずは保育者が体感し、自然の中にある様々な色や質感の違いに気づき、造形表現を豊かにする知識や感性を養う援助の仕方を学ぶ。
① 子どもたちをとりまく環境について学ぶ。
② 子どもたちが身近な環境に積極的にかかわるための方策を学ぶ。
③ 子どもたちが環境を創造する力を育成する方策を学ぶ。
④ 子どもたちを問題のある環境から守るための知識と技術を学ぶ。
⑤ 子どもたちをとりまく環境をコントロールすることを学ぶ。

このページのトップへ


言葉(指導法)

人はコミュニケーション能力を備えて生まれ、その後まわりの人々とのやりとりを通して言葉を獲得していく。しかし、近年、電子機器の発達によりことばの貧困現象が起きていると言われている。
この授業では、子どもたちの豊かな言葉をはぐくむために必要な理論と実践を共に学んでいきたい。

このページのトップへ


表現(指導法)

保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領には、「表現」領域として、感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにすることが目的に掲げられている。子どもは環境とのかかわりの中で抱いた様々な気持ちや気づきを友だちや保育者に伝えようとし、それらを自分なりに表現しようという「意欲」を育んでいく。そして、その中で、様々な体験を通してイメージを豊かにし、表現することの喜びや表現を楽しむ「態度」を培っていく。本授業では、保育者として、以上に掲げられた目的を子どもが達成できるようどのようなかかわりをすべきか、その方法を学ぶことを目的とする。

このページのトップへ


乳児保育

乳児保育の制度及び乳児保育の理論や知識・技術の基本を理解させる。また、乳児期の子どもへの大人のかかわり方について考え、その重要性を認識し学修する。

このページのトップへ


障がい児保育

障がい児保育の対象となる発達障害児は年々増加している。それに伴い児童発達支援事業(旧児童デイサービス)の数は札幌市においては300か所を超えている。保育所や幼稚園においても障がい児(とりわけ発達障害児)に対する支援は喫緊の課題となっている。本講では北海道における児童精神科医療や教育、保健福祉を概観しつつ、児童精神科での症例及び児童発達支援センターや保育所に通う子ども達の紹介を通して発達障害児等の支援に関わる知見を概説する。

このページのトップへ


社会的養護内容

社会福祉施設の中でも子どもや家庭の支援を目的として設置されている施設に児童福祉施設がある。
児童福祉施設で取り組まれている養護活動は、児童には家庭に代わる「生活の場」としての養育支援を得るために大切な環境であり、国の責任において実施される「きわめて責任の重い養護活動」である。児童福祉施設で実践されるケアワークは保育士や児童指導員などの支援担当職員を中心に行われており、保育士には児童養護に関する知識や実践が求められる。保育士として必要な「社会的養護内容」の学修を進め、子どもたちの生活を支えるために不可欠である社会的養護の実際について理解を深めることを目的とする。

このページのトップへ


保育相談支援

「保育支援」とは、専門性を有する保育者が、安定した親子関係、養育力の向上を目指して行う子どもの養育(保育)に関する相談・助言・支援などを意味する。
「保育者の専門性」についての理解を深め、保護者に対する支援の在り方を学ぶことを目的とする。

このページのトップへ


音楽 I

保育者(保育士・幼稚園教諭)として必要なピアノ奏法の修得を目的とする科目である。小人数グループで構成され、基本的には個々人のグレードに応じた個人レッスンの形態で進められる。ピアノという楽器の持つ様々な機能や、指・腕・姿勢など演奏に必要な身体の動き、更には運指や暗譜などを実践しながら学ぶ。また、基本的な楽典の知識にも触れながら、音楽の素晴らしさと技能・技術の重要さを認識することも主眼としている。

このページのトップへ


音楽 II

保育者(保育士・幼稚園教諭・保育教諭)として必要なピアノ奏法の弾き歌い・伴奏付け等音楽Iをベースにして、継続性を保ち更なるステップアップを目指した科目である。
保育園や幼稚園など実践現場での活用を視野に入れ、実践力の養成と獲得を目的としている。それは必然的に、保育実習、教育実習に連なるものであり、就職の採用試験においても大きな力になるものである。
小グループで編成され、個々人のグレードに応じた個人レッスンの形態は、音楽Iと同様である。

このページのトップへ


身体表現

子どもたちに身体表現の楽しさを伝えるためには、保育者自身がその楽しさを体感していることが必要である。このことから様々な表現遊びを実際に体験し、楽しさや喜びを自分自身で感じることで身体表現についての感性を養う。また、子どもの豊かな身体表現を引き出すには、保育者の態度や言葉がけなどによって大きく影響されることから子どもが楽しみながら、のびのびと表現できる環境の作り方を学ぶ。

このページのトップへ


幼児造形 I

1 幼児期における造形表現の特徴を理解し、色や形やものを通して子どもとふれ合う保育者としての実践力を培う。
2 授業では、材料・用具の基本を理解し、保育環境の創作、および教材づくりに役立てるようにする。
3 「遊び」を通して子どもの造形感覚を豊かにし、人や事象(もの・こと)のつながりを深められるようなかかわり、子どもの表現の支援を実践から学ぶ。

このページのトップへ


幼児造形 II

1 教室内や行事の造形環境について理解と知識を深め、造形が子どもに果たす役割の重要性を学ぶ。
2 材料・用具等の基礎や基本を活かし、グループで造形環境を企画制作する。

このページのトップへ


保育実習指導I(保育所)

保育実習を円滑に進めていくための知識・技術を修得し、学修内容、課題を明確化するとともに、事前・事後指導を通して、保育所及び施設の総合的な理解・対象児者の理解・保育者としての基礎力を高めていくことが目的である。
●1年前期~1年後期(15回):1年次10月の保育実習I(保育所)に向けての事前・事後指導を行う。
●1年後期~2年前期(15回):2年次5月または7月の保育実習I(施設)に向けての事前・事後指導を行う。

このページのトップへ


保育実習指導I(施設)

保育実習を円滑に進めていくための知識・技術を修得し、学修内容、課題を明確化するとともに、事前・事後指導を通して、保育所及び施設の総合的な理解・対象児者の理解・保育者としての基礎力を高めていくことが目的である。
●1年前期~1年後期(15回):1年次10月の保育実習I(保育所)に向けての事前・事後指導を行う。
●1年後期~2年前期(15回):2年次5月または7月の保育実習I(施設)に向けての事前・事後指導を行う。

このページのトップへ


保育実習I(保育所)

児童福祉施設で日々営まれる保育活動に参加し、生活や遊びを通して、乳幼児、利用者への理解、児童福祉施設の機能や、そこで働く保育士の職務について学ぶことをねらいとし、保育士としての基礎的な知識を定着させ、実践力を修得する。

このページのトップへ


保育実習I(施設)

児童福祉施設で日々営まれる保育活動に参加し、生活や遊びを通して、乳幼児、利用者への理解、児童福祉施設の機能や、そこで働く保育士の職務について学ぶことをねらいとし、保育士としての基礎的な知識を定着させ、実践力を修得する。

このページのトップへ


保育実習指導II

1年次の保育実習指導Iを基盤とした2年次に行われる保育実習IIの事前事後指導である。保育実習Iからの成果と課題を受けて、より、質の高い実習を目指し、以下のことを目標としている。
実習の意義と目的を再確認しつつ、保育について総合的に学ぶ。実習や既習の教科内容とその関連性を踏まえ保育実践力を培う。保育の観察、記録及び自己評価などを踏まえた保育の改善について実践や事例を通して学ぶ。
保育士の専門性と職業倫理について理解する。実習の事後指導を通して、実習の総括と自己評価を行い、保育に対する課題や認識を明確にする。

このページのトップへ


保育実習指導III

1年次の保育実習を基盤とした、2年次に行われる保育実習指導IIIは事前事後指導である。
保育実習IIIは児童福祉施設などでの実習であり、施設で実習を行う上での心構え、求められる姿勢、施設の専門知識の修得などを目標としている。

このページのトップへ


保育実習II

保育所の保育を実際に実践し、保育士として必要な資質、能力、技術を修得する。
家庭と地域の生活実態にふれて、子ども家庭福祉ニーズに対する理解力、判断力を養うとともに、子育てを支援するために必要とされる能力を養う。

このページのトップへ


保育実習III

保育実習IIIは、保育所以外の児童福祉施設等で行う学外実習である。保育士資格の取得を目指す者にとっては、学内で学んだことを実践の場で理解し体得していくための、相互に関連性を有する重要な科目である。
多くの先輩が、この学外実習に期待を抱き、それぞれの実習先に赴き、終了時には専門職としての心構えと技能を持ち帰ってきた。それに倣い、保育士としての基礎的な知識を定着させ、実践力を修得させる。

このページのトップへ


保育・教職実践演習

本講義開講時期は、机上の講義や実習を踏まえ、保育者像がより現実化し、職業についての期待が膨らむとともに、それに対する不安、自己の課題が見えてきている時期である。そのため保育者養成の最終段階で開講される本科目を通して、これから保育者として生きるための心構えを作ることが期待される。
保育の中で起こる様々な課題を乗り越え保育者として成長していくために、保育所(園)、幼稚園などのそれぞれの実践の場で、保育者が直面することや保育者として求められること、議題解決をしていくための糸口などを提供し、学生自身がそれらについて考察することで、保育に積極的に向かう姿勢を身に付けることを目指す。

このページのトップへ


保育方法論

幼児期の特性を踏まえて、子どもにとってふさわしい環境とは何かを考え、保育方法の工夫と理解を深めていく。
1 子どもの内面及び発達理解と保育方法
2 保育の展開、指導、援助、形態などの保育方法
3 子どもの興味、関心、意欲を引き出す環境づくり

このページのトップへ


保育相談

近年の少子化、男女共同参画社会の時代にあって、保育所(園)、幼稚園に求められるもの、保育者の役割も子どもたちの育ちにかかわることだけでなく、家族関係の悩みなど「心の問題」に関した保護者からの相談に応じざるを得ない状況へと変化してきている。
保育現場での実際(相談内容)を知り、保育・教育相談に応じる姿勢や考え方を学ぶことを目的とする。

このページのトップへ


保育社会学

保育・幼児教育という営みは、子どもの育ちに深く関わり、社会生活のあり方を方向付け、社会の存続(維持・再生産)と変容を左右する。それは、私たちが生きるこの社会を創っていく土台となるものでもある。保育者を志す者にとって保育・幼児教育という営みや子育ての課題を深く理解することは、子どものよりよい育ちを支えることはもちろんのこと、よりよい社会を創出するためにも不可欠な課題であるといえよう。
本講義では、社会学的な視点から、家族・仲間集団・保育および幼児教育制度・地域社会など、子どもの育ちに関わるシステムを取り上げ、その機能・役割について考察する。また、保育・幼児教育に関わる身近な問題を取り上げ、子どもの育ちと社会的環境が相互に関連し合うという認識を養い、具体的な課題解決に向けて、自分なりの考察を展開できるようにする。

このページのトップへ


児童文学

児童文学の対象範囲は広く、幼児から大人まで児童文学の持つ温かさや正義感、人間信頼を求めて、多くの読者を惹きつけている。
本講義は、アンデルセンやグリムなどの古典から、現代のファンタジーまでの児童文学を絵本を中心テキストとして幅広く取り上げる。
また、ジャンルごとの絵本を鑑賞、理解していく。

このページのトップへ


音楽総合表現

豊かな音楽表現のためには、幅広い音楽の素養が必要である。これまでに身に付けてきた演奏技術や伴奏法をより確かなものとするために、基礎的な音楽理論やソルフェージュを学ぶ。また、さまざまな音楽に触れ、背景を知ることで保育者としての音楽的教養を身に付ける。
音楽表現の楽しさを子どもに伝えるには、保育者自身がそれを身をもって体験し、その楽しさや魅力を実感することが重要である。わらべうたや唱歌などの子どもの歌を修得し、子どもの遊びに即した歌遊び、リズム遊びとその発展例を実践することで、音楽の楽しさを実感する。さらに、平易な素材から簡単な編曲も取り入れ、幅広い音楽表現のあり方を考えていく。

このページのトップへ


図画工作

本講義では、幼児の表現、造形活動に必要な知識を学び、幼児一人ひとりの創造力を支える力を養うことを目的とする。また、幼児のための造形環境を保育者としての立場から創造することをテーマに制作を行い、作品の展示方法を研究する。

このページのトップへ


保育実践研究

保育者として保育現場で実践する上での、具体的な指導法を総合的に深める。
保育を展開していく上で指導計画は、必要不可欠であり大きな意味を持つが、常に計画通りに進むわけではない。子どもの状態に合わせた柔軟な考え方、臨機応変に対応して行ける実践力を養成する。
指導計画の立案と模擬実践を中心に授業を進める。実際に子どもたちの前に立っているつもりで下準備をしっかり整え、意欲的に取り組むことが望まれる。

このページのトップへ


教育実習

本科目は、実習(幼稚園)と実習指導の2つの柱から構成される。 実習指導では、実習生が実習を充実したものにできるように実習前と実習後にガイダンスを行う。実習前には、幼稚園の機能、保育者の役割、幼児教育という営み、指導計画(指導案)の作成方法など、教育実習において必須となる事項や実習に向けての実習生の心構えなどについての知識を得る。実習後には実習の徹底的な振り返りを行い、幼稚園の機能や保育者の役割、指導法などについて更なる理解を深める。
実習(幼稚園)では、学内で学んだ知識や技術を実践を通じて理解し、体得していくことを目指す。教育実習は、幼稚園教諭としての基礎的な知識を定着し能力を高めていく重要な機会となる。
これらの実習および実習指導は、1、2年次を通じて行う。1年次には附属幼稚園での観察実習とそれにかかわる事前・事後指導を行う。2年次には、学外での実習とそれにかかわる事前・事後指導を行う。両年次の実習と実習指導を修得して、教育実習の単位認定となる。

このページのトップへ


このページのトップへ